排泄の自立は個人差がある
私が務めていた園は、トイレトレーニングという言葉を使いませんでした。なぜなら、トレーニングすることではないからです。強制している感じがしますし、排泄の自立は、本当に個人差があるのです。
きちんと自立する為に
膀胱にきちんとおしっこをためられるようにならないと、いくら誘って行かせようとしても出ないし、何より本人が行きたくないのに、こまめに誘っても嫌な気持ちになり、トイレへ行きたくなくなります。
膀胱が成長していないうちにこまめに行っても、逆に膀胱にたまっていないのに、ちょこちょこ出るようになってしまいます。
これは凄く大切な事なので注意して観察してあげてください。
ミヤママ
はたらきがけのサイン
まずはたらきがけのサインは、長い時間オムツが濡れなくなったら(=膀胱に溜められている)トイレに誘って見ましょう。(今まではちょこちょこ出ていたのに2、3時間出ていないとか)出ないかもしれないし出るかもしれません。
どちらであっても褒めてあげ、次の自信に繋げてあげることが重要です。
おしっこが出た時は、「おしっこでたね」と見せてあげることで、膀胱の感覚と視覚を繋げることができます。自分で「チッチ」などと出たことや出ることを教えてくれた時も褒めてあげてください。
誘って「出ない!」と言う時は無理矢理誘わず少し待って再度誘ってみます。節目で誘うと出ることが多いです。
もちろん自分から行きたがったり、トイレに興味を示したら座らせてみることから始めましょう。トイレに座りたくないと言う子もいますので、座るだけでも毎日行なってもいいでしょう。
トイレに好きなものを貼ったり(シールや好きなイラストなど)置いたりすると喜んで行く子もいます。
2歳後半から3歳
2歳後半から3歳代は、膀胱に尿がためられるようになり生理的な感覚がわかってきます。また、この時期自分でやりたいという気持ちが強くなってくるので自立へ促されていきます。
何もしないのはいけませんが、子どもの膀胱の成長を待ってあげて、排泄の自立へ促していけるといいですね。失敗したり成功したりを繰り返して、自立へ向かいます。
また、トイレに積極的に向かう時期もあったり、面倒だと思ってわざとオムツでしていたりする時期もありながらも続けることで、自立へ向かうと思います。
気長に付き合ってあげることが、自立への鍵です。
大人の事情や大人の勝手な思いで早くパンツへ移行させたいと思いがちです。分かります。でも焦ってもいい方向には向かわないし悪い方向に向かい悪循環です。1番は、お子さんの姿をよく見て無理なく進めてください。
何でも褒めることが、この時期いろいろな方面の成長に繋がっていきますので、まずは褒めて褒めて自信をつけさせてあげてください。
ミヤママ