
目次
子どもたちのための保育とは何か?
私の体験談〜保育士の壁〜

私が過去に保育園で勤務していた時の事です。その時の園長先生や主任の先生に出会って、本当に良かったと思っています。感謝しています。
なぜこのように思ったかと言うと、今までの保育観や自分の考えや当たり前だと思っていたこと、良いと思ってしていたことが、子どものためになっていないということに気づかせてもらったからです。
視野が狭かったし、自分が受けてきた教育・経験が基となり自分勝手な思い込みの保育していることにハッとしました。
また、様々な保育観を持った保育者、様々な保育園で経験してきた保育者が集まってスタートした新規の保育園だったので、色々なタイプの保育者がいました。
保育は本来の人間性も表れます。
私はまだ保育士として2年目だった頃「あれっ!これっておかしくない?」「その言い方はひどいのでは?」「ただただ子どもに対してこわい」など子どもたちの保育なのにおかしいと思う場面や意地悪だなと思うことがたくさんありました。
時には先輩の保育者とぶつかり合い、泣いて意見した事もありました。
自分の意見を本音でぶつけ合ったお陰で人間関係も深まって理解し合えた保育者もいました。また、先輩保育者には保育のことに関しておかしいと思っていても言えない人もたくさんいました。
様々な保育者の保育を見ているうちに、自分では良いと思っている保育と現状のギャップに苦しくなっていた自分もいました。

よい保育とは何か?私が考え続けた事

私は、はじめの2年間は1歳児を見たのですが、
- 個々を認める
- 個々を受け止める
- 自由にあそび込む時間を作る
- 大人都合で集めない(集まってきてしまう場合はいいけれど故意に集めないという意味)
- なるべく待たせない
- 子どもたちに合わせて保育者が動くが自然と保育者がリードしている
ということを意識して保育しました。当たり前ですがこれが私の基となっている気がします。
乳児と幼児では生活リズムは変わってきますが、基本的なところは変わりません。
そのことが基となって、一斉保育や同じことをみんないっしょにやらなくてはいけない、保育者に言われたことだけをやることになどに疑問を感じました。
また保育者が怖くて何も言えない、保育者の顔をうかがうなどの姿を見ていたら、子どもたちにとっての幸せな保育になっていないことが辛く、私自身もどうにも変えられるものではないので悩んだ時期ではありました。
子どもにとっての今は今しかありません。大事な幼少期は今しかありません。
毎日が大切です。
そんな時期を大人都合で壊す権利はありません。
そんな私も今では母になったからこそ、また思いも強くなったのだと思います。

私が想う子どものための園選び

自分に子どもができてどのような保育園や幼稚園に通わせるのが一番いいのかと考えたところ、どんなことよりもあそびを重視してくれる園が一番だと思い探しました。
当たり前だよって思いますが、その当たり前を叶えてくれている園ってなかなかありません。
遊ぶ時間をつくっていたとしても果たして「子どもが満足いくまで遊ばせてくれているのか。カリキュラムで遊びの時間が押しつぶされていないだろうか。」と思います。
素晴らしい遊ぶ環境があっても、教諭や保育者の養成ができていないとせっかくの環境も活かせないです。

幼稚園から小学校へ環境の変化について
思いっきり遊ばせて自由に思いも受け止めて育った幼児期。
どんなにのびのび育ってもその後の小学校ではどうなるの?と考えた時疑問が生まれてきました。周りのお母さん方の声も共通していました。
あまりにも変わる環境の変化に母も子も心配だというの声。
環境の変化に敏感な子が押さえつけられるような学校へ入った時のことを考えるとかなり動揺するし、
思いを上手く言葉にするのが苦手な子が入った場合きっと教室から飛び出していく
でしょう。
また小学校が恐ろしく集団教育で、ちょっと違う一面があったり、個性が強いと指摘されたりマイペースがひどいとかとても残念なことを言ってくると嘆いていたお母さんもいました。
大事な幼児期を育ててきたのに台無しだという声も聞こえてきます。
我慢をしながら通う子もいるでしょう。
もちろん我慢して通わせている家庭の方もたくさんいると思います。いろいろな子がいます。心配でも学区内の公立の小学校に行く家庭がほとんどです。

長野県の保育・教育に感銘を受けた

保育士になってから自然の中での保育がやりたいという思いを胸に抱いてずっと保育してきました。
そしてビオトープから森のようちえんと繋がり、日本でも長野県では自然保育を大切にしようという動きが活発になっていて信州やまほいく認定制度ができたり他の県でも同じような動きが出てきたりしました。
長野県の自然保育に魅了されている中で、出会ったのが2020年に開校予定の「軽井沢風越学園」です。

実際に軽井沢風越学園の説明会に行った時のお話しも記事にまとめています。
方針が素晴らしいと思ったし何と言っても、幼児期からずっと一貫して同じ環境で学べる場所っていいなと強く思いました。
我が子を通わせたい気持ちも強くありますが、何より私がワクワクしているのです。
他にも佐久穂町にイエナプラン教育の日本初の小学校「大日向小学校」が2019年から開校したり、義務教育だけでなく「長野県立大学」も2018年に開校しています。
長野県では子どもたちのための教育を真剣に考えてくれているように思います。
子どもたちのために公教育が少しづつでもよりよいものとなっていきますように。長野県はこれからも注目ですよね。

私の夢〜これからの事・これから歩む道〜

今は子育ての為パート保育士として割り切って働いていますが、私の夢は自然保育に関わることです。
今年は夢に近づくためにも1歩進みたいと思っています。
夢って人を動かしてくれますよね。
生きてゆくための気持ちも変わると思います。
娘の小学校を機に私の夢にも向かっていける時がきたのかなと思います。
皆さんも育児に追われて終わってしまう前に自分の夢や自分のやりたいことってなんだったかということを思い出してみて下さい。
きっとそこには、素晴らしい明日への気づきがあるのではないでしょうか。