こちらの記事では、企業主導型保育園の5つのデメリット
- 認可保育園より保育士の配置基準が少ない場合がある(無資格の方が多く働いている場合が多い)
- 園庭が無いところが多い
- 保育の質の低下が心配
- 幼児クラス(3・4・5歳児)の利用率が低い
- 保育園の閉園の心配がある
について保活をしているお母さんや預け先を考えている方の目線で解説していきます。
また、企業主導型保育園のメリットについて分かりやすく解説している記事もありますので、合わせて読んでみてください。
【現役保育士が解説】企業主導型保育園の6つのメリットとは何か?

目次
【企業主導型保育園】の5つのデメリットとは?
その1、認可保育園より保育士の配置基準が少ない場合がある

認可保育園は、国の保育士配置基準を最低ラインにし各都道府県が地域の状況に合わせ配置基準を決め、また自治体(市町村)がその基準をそのまま受け入れるか検討し、さらに独自の基準を決めます。
企業主導型保育園も国の保育士基準に則り保育士を確保していかなければなりませんが、保育士不足の問題で保育士の確保が難しく国の最低ラインでの保育になっている施設が多い傾向があります。
企業主導型保育園は小規模保育事業と同じ規定になっていますが、無資格の方が多く働いていることが多いです。
無資格の方は子育て支援員の認定資格の研修を受けることができ(各都道府県、市区町村で開催されている)子育て支援員になることが出来ます。
今までは職員数の50%を保育士と子育て支援員を含めた人数で職員数をまかなってきましたが、2019年からは75%は確保するように厳しくなりました。
保育士不足の問題から、2015年からこのような子育て支援員制度をスタートさせました。
子育て支援員になりたい人は、決められた研修を受けることによって「子育て支援員研修修了証明書」の交付を受けることができます。誰でも受けることができます。
子育て中のお母さんや子育て経験のある方などが、研修を受講し子育て支援員として保育補助で働いている施設は増えています。

その2、園庭がないところが多い

私が勤めていた保育園は園庭があり恵まれていましたが、ほとんどの園がビルの中や小さな園庭しか確保できないところが多いと思います。
事前に見学に行き、見てみると良いでしょう。
園庭が狭かったりない場合は、近くの公園などに出ることが多くなると思うのでその点も確認してみると良いでしょう。

その3、保育の質の低下が心配

ニーズに応えて運営している企業主導型保育園が多いと思いますが、その反面もあります。
一時保育を受け入れている保育園の場合、毎日入れ替わりで違う子がクラスに入ることが多いので、保育士は在園児に加え毎日違う子の対応に追われることになります。
人手があり、うまく受け入れ態勢が整っていれば対応できると思いますが、なかなか難しい現状があると思います。
また在園児も毎日違う子が入ることで落ち着かず、保育士の対応も手薄になりがちなのでその点問題も出てきます。
そして在園児の中にも認可待ちで利用していたり幼稚園までの利用であったり子どもの入れ替わりも激しいことも挙げられます。

その4、 幼児クラス(3・4・5歳児)の利用率が低い

乳児クラス(0・1・2歳児)は待機待ち人数が多い自治体が多いので利用者も定員いっぱいになりますが、認可保育園に入れるとそちらに移り、3歳からは幼稚園を選択をする家庭もあり定着率の低さが目立ちます。
繋ぎとする人が多いので企業主導型保育園のこれからの課題は認可保育園のような基準に近づかせ、且つそれ以上の柔軟なニーズに応えた保育園であることでしょうか・・・・。かなりレベルが上がってしまいますね。
その5、保育園の閉園の心配がある

保育業界以外の企業なども参入もできるので、全く保育のことを知らずに開園できてしまいます。
その為、きちんとした運営ができず直ぐに閉園という事態になりかねません。
少し前に悪いニュースが出たので、あまり良くないイメージがついてしまったように思いますが、まだ始まったばかりの事業なので安定していないのです。
待機待ちになってしまった方はもちろん他の方にも大切な受け皿となる保育園ですので、きちんとした運営ができるように運営側も国も体制を整えて欲しいと思っています。
2019年から開設要件が厳しくなる一方で、東京都では独自の支援を行うようです。
保育士の事務作業の負担を減らすようITシステムの導入に最大で150万円の補助を出すというニュースが出たようです。
東京都では待機児童解消に向けて企業主導型保育園はもちろん保育園がバンバン建っています。
保育園が増える一方で保育士の確保が追いつかない保育園がたくさん出てきているのが現状です。
認可保育園でも保育士確保が難しい中、企業主導型保育園の保育士確保は更に難しいです。
その中で「事務作業の軽減をしていこう」という企業主導型保育園の保育士確保を狙った策と言えるでしょう。

まとめ
いかがでしたか?
今回は、企業主導型保育園の5つのデメリットについて解説してみました。
まとめると、
- 認可保育園より保育士の配置基準が少ない場合がある(無資格の方が多く働いている場合が多い)
- 園庭が無いところが多い
- 保育の質の低下が心配
- 幼児クラス(3・4・5歳児)の利用率が低い
- 保育園の閉園の心配がある
といった所でしょうか。
待機児童解消に向けての対策で企業主導型保育園が生まれましたが、メリットデメリットをよく把握する・知ることは保活をする上で大切なことだと思います。
都内でも少しづつ定員割れする園も出てきているようです。
選ばなければ保育園に入れるようになりますが、やはり親としては自分の目で見て話を聞いて納得できる園に我が子を入園させたいですよね。
今回は企業主導型保育園のデメリットについて解説しましたが、企業主導型保育園のメリットもたくさんあります。
企業主導型保育園のメリットについて分かりやすく解説している記事もありますので、合わせて読んでみてください。
【現役保育士が解説】企業主導型保育園の6つのメリットとは何か?

【保育園で活躍】オススメなリュックをご紹介
保育園に入園するとなると、子どものオムツや着替えなど色々用意しなければいけませんよね。
実際に我が家の場合、子供用リュックに荷物を入れているんですが小さいとあまり入らないし、子どもには可愛いリュックを背負わせてあげたいし・・・。
色々探した結果見つけた、可愛い子供用リュック【NOHOO】を紹介します。
種類もたくさんあって、どれを選べば良いか迷ってしまう程。
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しかもこのリュックは、洗濯で丸洗いも出来るのと、スキューバーダイビングで使用されている生地を使用していて、ふわふわで軽くて丈夫です。
量販店で売っていない商品なので、あまり他の子と被らないのも良いですね。
カラフルでとっても可愛いですよ。


