【ビオトープについて解説】ビオトープを園に取り入れるためには?

ビオトープ

この記事では、ビオトープについて

・自然って何?
・ビオトープとは?
・ビオトープを造るには?
・街にあふれる外来生物たち
・こども環境管理士とは?

について、ビオトープについての内容と、実際に園で造っていくにはどうしたら良いか?という点についても解説していきます。

ちなみに私はビオトープに興味があったので、こども環境管理士の資格を取りました!

はじめに

ビオトープを取り入れている園はたくさんあるかと思います。またこれから取り入れていきたいと考えている保育園・幼稚園もあるかと思います。

まずビオトープを造りたいと思った時に、自然生態系のことを知ることが前提にあります。

自然の生態系を知らないと間違ったビオトープになってしまうからです。

ビオトープは単独に造るものではないのです。

そもそも自然ってなに?

野生のカエル

自然と聞いて何を思い浮かべるでしょうか??

まず、【自然のものと自然ではないものを区別できる】ようにならないとビオトープは始められません。

自然のものとは「在来種」のことです。

在来種とは、昔からその土地で暮らしている野生の生き物や植物、樹木などです。

なので人が作った花壇や田畑、ペット、家畜、海外からきた外来種の動植物、昆虫は自然のものではありません。

当たり前のように生えている花が外来種だったりすると驚きます。当たり前のように日本に根付いていているので自分も気づかずにいました。また国内であっても、違う地域から持ってきたものも自然なものとは言えません。

自然のものと自然でないものが区別でず理解できていないと、正しい自然観を持てなくなります。また正しい自然観を持たない人が増えると、地域に自然でないものが持ち込まれ、自然が更に壊されてしまいます。

自然は、【大気・水・土・太陽の光・野生の生きもの】といった5つの要素でできていて、それが複雑に関係し合うことで成り立っています。

この自然の仕組みが【自然生態系】と呼ばれています。

ビオトープとは何か?

ビオトープ

ビオトープ 「Biotop」とは、

【その地域に昔からすむ様々な野生の生きものがくらすことができる自然のこと】

で、草地や沼地、林地、砂浜干潟などのひとかたまりの空間のことを言います。

生きものを意味する「Bios」と場所を意味する「Topos」を合成した、ギリシャ語を語源とするドイツ語です。

「野生の生きものがくらせる場所」ということになります。

ビオトープを造るにはどうすれば良いか?

まず、ビオトープを造るには一人の力では造れません。園全体で取り組む必要があります。

そして、せっかく始めるからにはすぐに管理ができなくなってしまっては残念です。

ビオトープをつくることは実際には簡単ではなく、周囲の環境を考えてその地域の自然環境とつなげていくことが重要です。

そして、興味がないとなかなか学ぶことのないビオトープですので、職員全員がまずはビオトープについて学び、共通理解を持ってからプロジェクトや園内研修として始めることをお勧めします。

勉強会

ビオトープと聞いてイメージする事

ビオトープと聞いて、

ビオトープ=池 

というイメージが強く、日本では池を作っている所は多くあると思います。

しかしながらビオトープは単独ではできません。

そもそも、「池を作ってどうしたいのか?」そう考えていくと、まずは地域に住む生物や植物・地形・地域の自然のネットワークなどを調べていかないことには始まりません。

ただペットショップに売っている、どこに住んでいたかも分からない【めだか】を池に入れても意味がないことがわかるかと思います。

「飼う」のではないのです。

これは私の体験談なのですが、以前私が勤めていた公立保育園で、ビオトープをつくることになり池を作りましたが、ただ園庭に土を掘ってビオトープ専用の容器にメダカと水草を入れておしまいでした。これでは何のためのビオトープなのか分かりません。根本的な勉強が必要です。

大事な事ですが【やらされてやるだけでは続かないのがビオトープ】なのです。

街にあふれる外来生物たち

意識していないと、見た目のきれいさに【自然がたくさんある】と思ってしまうかもしれません。

しかし、よく樹木や花・植物をみて見てください。外国のものが多いことに気づくかもしれません。

これも私の体験談なのですが、きれいだなと思っていた蝶々が、調べたら【危険注意外来生物】だったり!なんてこともあります。しかもこの生物には【駆除が必要】とまで書かれていました。

森林や草地が多くても、このように外来生物で溢れている日本の生態系が心配になります。

そして地域に元々から住んでいた生物が、この外来生物たちによって居なくなってしまうのです。

自然は多様であり(地域の多様な野生生物により構成されている)、地域特性があるということはビオトープだけでなく自然生態系を守り回復させる為には忘れてはいけないポイントです。

ちなみに私が見つけた蝶の正体は!?

アカボシゴマダラ

ちなみに私が見つけた蝶は、【アカボシゴマダラ】と言う蝶でした。

こちらは中国から入ってきた外来種の蝶です。

特定外来生物に指定されていて、在来種の蝶を守るためには駆除も必要だということです。

他に身近にいる外来生物の代表的な物として、アメリカザリガニ、ミドリガメ、植物だとレンゲ、シロツメクサ、クレソン、ホテイアオイなどがあります。

シロツメクサやレンゲ畑などよく見ると思います。

ビオトープを学ぶ際には、まずは自然のものと自然でないものの区別ができるようになれるといいです。

そしてゆくゆくは近隣を歩いていると、「あっ!これは!?」と気づくようになると思います。

私はビオトープを学んでからは「キレイだな」と思う感覚が変わりましたね。

こども環境管理士とは?

ビオトープ

最後に、子ども環境管理士について説明します。

子ども環境管理士とは、子どもたちと自然環境を活かした活動・体験を楽しむ保育環境のエキスパートです。

大切な環境づくりを実践できる保育者の証明として、子ども環境管理士の資格ができました。

「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」では、環境の重要性が投げかけられています。

私も、【自然保育は保育の大事なことが詰まっていて、子どもたちが五感を使った体験できて感じることができる】と思います。

自然の本来の意味を理解して自然保育ができたら、自然環境にとっても子どもたちにとってもプラスです。

自然と向き合うので危険な事もあります。ですので、危険予知力なども保育士のスキルに加わるとは思いますが、子どもの心の成長に自然は欠かせないものだと私は強く思います。0歳からでも自然を感じることはできますよ。

現在世界での環境についての問題は山積みです。自然保育や環境教育からSDGsに繋げられることは何があるか考えてみるのも良いかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

保育士を14年程してきました。2児の母です。 母として、保育士として同じ子どもと向き合う毎日ですが、子育てと保育は違います。2つの視点からちょっとしたことから真面目なお話をブログに綴って行きたいと思います。 少しでも子育てしている方の参考になるように、またホッと息抜きできるような場所にできたらなぁと思っています。 何かお悩みや質問などありましたらお気軽にどうぞ。